SSDが認識しない時の対処法とデータ復旧の可否を判断する方法

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

パソコンの電源を入れたらSSDが「見えない」。エクスプローラーを開いてもドライブが出てこない、BIOSの画面でも認識していない――この状態になると、たいていの人は何度も抜き差ししたり、再起動を繰り返したりします。気持ちはわかります。僕もサポート窓口にいた頃、電話口で「今も抜き差ししてるんですけど直りません」と言われたことが何度もありました。

でも正直に言うと、それ、逆効果になっていることが多いんです。SSDは中に回転部品がないぶん、HDDよりも「壊れ方が静か」で、しかも壊れているのに気づかず何度も通電を繰り返してしまいがちです。まずは電源を入れ直すのをいったん止めて、深呼吸してから読み進めてもらえたらと思います。

SSDが認識しない、その原因は大きく2種類

僕が窓口で見てきた限り、SSDが認識しなくなる原因はざっくり二つに分かれます。一つはコントローラーチップの故障やファームウェアの不具合、基板上の部品の破損といった物理的なトラブル。もう一つは、パーティション情報が壊れた、ファイルシステムが破損したといった論理的なトラブルです。

HDDの場合は「カチカチ音がする」「異音がする」といった分かりやすいサインがあることが多いんですが、SSDは静かに壊れます。ある日突然、何の前触れもなく認識しなくなる。これがSSDの怖いところです。異音チェックが使えない分、判断材料が少ないんですよね。

参考までに、HDDがカチカチ音を立てる時の正しい対処と復旧の初動で異音のあるHDDの見分け方を書いていますが、SSDにはこの手のサインがほとんどないと思っておいたほうがいいです。

なぜSSDは復旧が難しいと言われるのか

これ、意外と知られてないんですけど、SSDにはTRIMというコマンドがあります。OSが「もう使ってないデータ領域」をSSDに教えて、そこを実際に消去してしまう仕組みです。HDDならファイルを削除してもデータの実体はしばらく残っていることが多いんですが、SSDはTRIMが働くと削除直後からデータが物理的に消えていくケースがある。だから「消してすぐなら復元できる」というHDD時代の常識が、SSDでは通用しないことが結構あります。

これは僕の体感ですが、SSDのデータ消失相談で「復元できました」と言えた割合は、HDDより低い印象があります。もちろんケースバイケースで、コントローラー故障で中のデータ自体は無傷ということもあるので、一概には言えないんですけどね。

まず自分でできる確認、5分でいいのでやってみてほしいこと

パニックになる前に、いくつか切り分けができます。

  • 別のパソコンに接続してみる(内蔵SSDならケースやアダプタで外付け化して確認)
  • BIOS/UEFI画面でSSD自体が認識されているか見る
  • ケーブルやポートを変えて接続し直す(特にSATA接続の場合は接触不良が地味に多い)
  • デバイスマネージャーで「不明なデバイス」や「!マーク」が出ていないか確認する

僕の経験だと、外付けケースに入れたSSDでケーブルの接触不良、というのが思ったより多いです。これはSSD自体は無傷で、単に信号が通っていないだけ。この場合は別のケーブルやポートに変えるだけで復活することもあります。

BIOSレベルで一切認識しない場合は、正直これはユーザー側でどうにかできる範囲を超えていることが多いです。ここは後で詳しく書きます。

Windowsが認識している場合に試せること

BIOSでは見えているのに、Windows上でドライブとして表示されない、あるいは「フォーマットしますか?」と出る場合は、まだ望みがあります。

「ディスクの管理」を開いて、そのSSDが「未割り当て」や「RAW」と表示されているなら、パーティション情報かファイルシステムが壊れている可能性が高いです。ここで絶対にやってはいけないのが「フォーマットする」ボタンを押すこと。これをやると、パーティション情報が上書きされて、その後の復旧作業が格段に難しくなります。

こういう時に僕がよく試すのが、TestDiskという無料ソフトです。コマンドライン操作なので最初はとっつきにくいんですが、失われたパーティション情報を検出してくれることがあります。手順としては、TestDiskを起動して対象のディスクを選び、パーティションテーブルの種類(Intel/EFI GPTなど)を選択、「Quick Search」で失われたパーティションを探す、という流れです。ここまでは読み取りだけなので、実行しても状態は変わりません。

問題はその次の「Write」で、これはパーティションテーブルを上書きする不可逆操作です。TestDiskの公式手順は「すべてのパーティションが一覧に出ている場合、そしてその場合に限りWriteで確定する」としています(TestDisk公式)。残したいパーティションが一覧に足りていない、見覚えのない領域が混ざっている、一覧が正しいか自分で判断できない——このどれかなら押さないでください。足りない時の正規ルートはWriteではなく「Deeper Search」(時間はかかりますが読み取り操作です)。消えたら困るデータが入っているなら、先にディスク全体をイメージとして別媒体に吸い出し、コピー側で検証するのが安全です。詳しい線引きはパーティションが消えて未割り当てになった時の手順に書きました。

ファイルを取り出す時も、書き込み先は必ず別の外付けドライブにしてください。元のSSDへ書き戻すと、まだ残っていたデータを自分で潰すことになります。

ファイル単位での救出であれば、Recuva(無料版あり)のようなソフトでスキャンをかける方法もあります。ただしSSDの場合、TRIMが有効になっていると、削除されたファイルの中身自体がもう物理的に残っていない、ということが珍しくありません。スキャンして名前は出てくるのに、いざ復元すると中身が真っ黒(壊れている)、というパターンも僕は何度も見てきました。

無料ソフトで自分で試すにしても、失敗すると状態が悪化することもあるので、「本当に消せない大事なデータ」であれば、最初から専門のソフトや業者の無料診断を使うという選択肢も頭に入れておいてください。

iPhone特化

FIREBIRD(iPhone基板修理)

水没・起動不良・リンゴループなど、iPhoneの基板レベルの故障からデータを取り出す専門サービス。他店で断られた端末の相談もできる。

FIREBIRD iPhone基板修理・データ復旧(無料相談)

修理・復旧の可否は無料相談で確認できます

こういう時は自分でいじらず業者へ

ここからが今日いちばん伝えたいところです。以下のサインが一つでもある場合、僕は自分での作業をおすすめしません。

  • BIOS/UEFIレベルで全く認識しない
  • SSDが異常に熱を持っている、あるいは焦げたような匂いがする
  • 水没や落下など物理的な衝撃を受けた直後
  • 何度か通電を試みてしまった後(この時点で状態が変わっている可能性がある)

SSDのコントローラーチップや基板が物理的に壊れている場合、素人が分解したり、まして別の基板に載せ替えたりするのは非常にリスクが高いです。HDD以上に精密な部品構成なので、下手に触ると中のNAND(データが記録されているチップ)自体を傷めてしまうこともあります。

この状態になったら、迷わずデータ復旧の専門業者に相談するのが安全です。料金は症状や容量、依頼先によって幅がありますが、論理障害なら3万円くらいから、物理障害でチップ単位の解析が必要になると10万円を超えることもあると言われています。ここは本当に業者ごと、症状ごとにばらつきが大きいので、まずは無料診断・無料見積もりを使って、実際にいくらかかるのか、復旧できる見込みがどのくらいあるのかを確認するのが現実的だと思います。

成功報酬制

デジタルデータリカバリー

累計50万件超の相談実績。最短即日で無料診断でき、復旧できなければ費用がかからない成功報酬制。まず可否と概算を確認したい人向け。

無料診断・見積もりを申し込む

初期診断・見積もりは無料

正直に言うと、「絶対に直ります」と言い切る業者には僕は少し警戒します。SSDのデータ復旧は、コントローラーの型番やファームウェアのバージョンによって成功率がかなり変わってくる世界なので、誠実な業者ほど「見てみないと分からない」というスタンスを取ることが多い印象です。

外付けSSDとUSBメモリでも似たようなことが起きる

ここまで内蔵SSDを中心に書いてきましたが、外付けSSDやポータブルSSDでも同じような現象は起きます。パソコン側の問題なのか、SSD側の問題なのかを切り分けるために、まずは別のパソコンやUSBポートで試すのが基本です。

外付けHDDでの同様のトラブルについては外付けHDDが認識しない時のデータ取り出し方法と初動にもまとめているので、外付けドライブ全般の切り分け方として参考になるかもしれません。またUSBメモリの場合はさらに壊れ方の傾向が違っていて、USBメモリのデータが消えた時に無料で復元する方法で書いた内容が近いです。

復旧ソフトを使う前に、もう一つだけ

これは地味に大事なんですが、復旧作業をする間、対象のSSDには新しいデータを書き込まないでください。同じSSD内に復元したファイルを保存する、というのはやってはいけないパターンです。上書きされて、本来復元できたはずのデータまで消えてしまいます。復元先は必ず別の外付けドライブやパソコンの別ドライブにしてください。

僕がサポート窓口にいた時、これでせっかく復元しかけたデータをダメにしてしまった人が何人もいました。急いでいる時ほど、こういう基本を飛ばしがちなんですよね。

業者に相談する時に聞いておきたいこと

無料診断を申し込む際、僕がいつも伝えているのは「症状をできるだけ正確に伝える」ということです。いつから認識しなくなったか、通電した回数、異音や発熱の有無、フォーマットの提案が出たかどうか。これだけでも診断の精度がかなり変わってきます。

見積もりが出た後、その場で即決する必要はありません。他の業者にも同時に相談してみて、診断内容や金額感を比較するのも普通のことです。データ復旧の業界は技術力の差が結構はっきり出る分野なので、対応の丁寧さや説明の分かりやすさも判断材料にしてみてください。

月330円〜

G・O・G 会員制パソコンサポート

PC・スマホ・タブレットのトラブルを電話や訪問でサポートしてくれる会員制サービス。データ以外のパソコンの困りごとが続く人向け。

G・O・G会員制パソコンサポート(月330円〜・全国対応)

全国対応/個人・法人プランあり

僕自身、SSDの相談を受けるたびに「HDDより判断が難しいな」と感じます。壊れ方が静かで、症状から原因を推測しづらい。だからこそ、認識しなくなった瞬間の初動――余計な通電をしない、フォーマットしない、書き込まない――がHDD以上に効いてくる分野だと思っています。焦る気持ちはよく分かりますが、まずは今のSSDを大事に「そっとしておく」ところから始めてみてください。

症状が違うなら、こちらを読む

自分で試していい状態と、今すぐ手を止める状態

症状が違えば初動も違う。以下は全記事共通の線引きである。迷ったら通電を止める側を選ぶ。

自分で試してよい(下の全てに当てはまる場合のみ)

  • 異音がしない。カチカチ・ジジジ・カラカラいずれも鳴っていない
  • 焦げ臭くない。煙は出ていない
  • 水に濡れていない。落下させていない
  • 機器自体はパソコンから見えている(認識はする)

今すぐ電源を切り、通電をやめる(一つでも当てはまるなら)

  • カチカチ・ジジジ・カラカラなどの異音がする
  • 焦げ臭い。煙が出た。基板が変色している
  • 水没した。湿っている(乾かす目的でも通電しない)
  • 落下・衝撃のあとに認識しなくなった
  • RAID/NASでリビルドに失敗した

この状態でやってはいけない操作

  • 再起動と抜き差しの繰り返し。通電のたびに状態は悪くなる
  • chkdsk・フォーマット・修復ツールの実行
  • 元の機器への上書き保存・復元先に元の機器を指定すること

復旧の可否は状態次第であり、可否も費用も診断しないと分からない。ここで保証はしない。

判断のもとにしている公的な情報源

このサイトについて

この記事を書いた人

真壁

データ復旧たすけ隊編集長 / 元フィールドエンジニア25年

メーカーのフィールドエンジニアを25年。工場や病院のサーバ室で、止まった機械と青ざめた担当者を前にしてきた。現場で学んだのは一つ。壊れた機械より、慌てた人間の操作のほうがデータを殺す。再起動、抜き差し、通電したままの放置。良かれと思ってやる操作で、戻ったはずのデータが戻らなくなる。だからここでは、理由より先に「今すぐやめること」を書く。復旧の保証はしない。悪化させない手順だけは断定する。

スポンサーリンク(PR)

G・O・G会員制パソコンサポートFIREBIRD iPhoneデータ復旧・基板修理